株式会社 内村

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社長年頭挨拶

仕事始めとなる1月7日、本社と国内3営業所とをテレビ会議で繋ぎ、社長年頭挨拶を
実施致しましたので、以下の通りご紹介致します。
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                                  2019年1月7日

                 社長年頭挨拶

                           代表取締役社長 内村雅紀

皆さん、新年明けましておめでとうございます。
今回の年末年始休暇は9連休と通常よりも長かったので、皆さん充実した休暇であり、
英気を十分に養って本日また新たな気持ちを持って出社している事と思います。
さて、平成最後の年となる平成31年がスタートしました。当社にとっても今年は
中期経営計画2019の最終年度となる年であり、また創業80周年を迎える年でもあります。
大きな節目の年をしっかりと送るために本日は皆さんに3つのことをお話します。
当社を取り巻く環境、新年の決意、そして皆さんにお願いしたいことの3つです。

1.当社を取り巻く環境

世界経済の成長指数をみると昨年前半をピークに緩やかに減速局面に入っています。
背景には米中貿易摩擦による中国経済減速、保護主義によるリスク懸念、米金利上昇に
伴う新興国通貨安、資源価格の下落基調、中東情勢不安などがあります。その結果、
昨年末からは世界同時株安も起こる等、先行きの不透明を強めて現在も推移しています。
日本経済は底堅い国内・海外需要を背景に企業業績は高水準を維持し堅調を維持しています。
その反面、国内の人不足はより深刻な問題となっており、政府は外国人労働者の受け入れを
拡大する方針に舵を切っています。
それともう一つの懸念事項として覚えておきたいのは企業の時価総額ランキング
世界TOP50にトヨタ自動車がかろうじて41位にはいるのみで欧米・中国企業に
大きく引き離されているという事実です。世界ではIOT/デジタルを中心とした
第3次産業革命に対応したデジタル産業企業を中心に業績を伸ばし世界経済を牽引している中、
日本企業の多くは製造業中心の第2次産業革命時代のビジネスモデルを中心に事業を行って
います。これは当社の事業内容も同様でこの点は私も常に問題意識として持っています。
こうした状況を踏まえ、2019年の見通しは、世界経済は政治・政策リスクの不透明感は
大きいものの、成長速度は鈍化しているが緩やかな景気拡大は維持する。
日本経済は将来への不安は抱えなからではあるが、新たな元号のスタート、東京オリンピック、
大阪万博など明るい要因もあるので引き続き堅調とみています。
今年も時代を牽引していくのは従来型の重厚長大型産業ではなく、ロボット、AI、
インターネットを活用した産業を中心に、省力化、無人化、便利さの追求、そして
環境・気候配慮といったキーワードと考えます。こうした中で当社が存在価値・付加価値を
出していくには過去や前例に捉われることなく時代の流れや変化をきちんと理解して、
顧客のニーズに的確に且つスピーディに応えていくことが重要です。

2.新年の決意

当社のビジネスモデルは生産財を扱う商社です。製造業の顧客からの様々な要求に応える
ためにサプライヤーとなる協力企業との間に入って「win-win-win」関係(三方良し)を構築
する必要があります。先に述べたようなリスクを一緒に悲観しても何も産みません。
例えば、米中貿易摩擦で米国企業にとって中国調達がコストアップになっているのであれば
アジア地域からの調達を提案していく。日本で人不足が深刻になっているのであれば、
いち早くRPAを導入して省力化・無人化を加速させるなどリスクをチャンスに変えていく
視点の高さが必要です。今年は最終年となる中期経営計画2019の仕上げを行います。
目標とした売上は外部環境の好調にも支えられ昨年度に当社売上高記録を更新して
達成出来ましたが、新商品・新サービスを作り出す動きはまだ不十分です。
何度も繰り返し言っていることになりますが、事業の発展には当社が取り扱う商品・
サービスが競争力を持つことが不可欠です。
冒頭で述べたトヨタ自動車ですら世界41位に落ちてしまっているというのが日本企業の
実情です。また収益面では、在庫月数、物流費、その他経費上昇などもあり、収益性は黄色
信号が点灯しています。各経費の見直しを行い1円でも安くする意識が必要です。
以上纏めますと、今年は新商品・新サービスの充実化を図る、収益性に拘り改善をしていく、
この二つは中計の中でも特に重要な項目であり、今年の最優先項目として取り組み、
中期経営計画2019の仕上げを行い、創業80年から100年へのバトンタッチをします。
また世の中も改元で平成から新たな時代がスタートする一年でもありますので、この大きな
節目の一年を名実共に結果を残せる様に私も皆さんと一緒に頑張ります。

3.皆さんにお願いしたいこと

まずは今述べた「新年の決意」をしっかりと理解して自分の業務がそれに沿っているか
という意識を常に持ってください。それに加えて、常にお願いしてきていることですが、
1)自らの専門性を高める、2)明るく元気良く・心身の健康に努める、3)相手を思いやる
気持ちを忘れない、は改めてお願いします。基本動作の重要性を常に認識して下さい。
また安全・品質への最大限の注意も忘れないで下さい。

今年の干支は「己亥(つちのとい)」です。十干(じっかん)の「己」には草木の成長を
終えてこれから花を咲かす最後の段階、十二支の「亥」は花も草も枯れてしまい種の中に
エネルギーを蓄える状態です。どちらにも共通して言えるのは次の段階に備えて内部
(社内)の充実化を図ることを行います。今年は創業80周年を迎えます。
80周年祈念行事では諸先輩方が築き上げられた功績や歴史に感謝し盛大に祝いたいと思い
ます。今年は、外部環境が去年より厳しくなり、少し大変な年になると思いますが
本日の新たな気持ちを原点として持ってしっかり頑張って欲しいと思います。

最後に、社員の皆さんと 皆さんのご家族のご健勝とご活躍を祈念し、私の新年の挨拶と
させて頂きます。今年も頑張りましょう。

 

                                       以上

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