株式会社 内村

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社長年頭挨拶(2020年1月6日)

仕事始めとなる1月6日、本社と国内3営業所とをテレビ会議で繋ぎ、社長年頭挨拶を
実施致しましたので、以下の通りご紹介致します。
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                                  2020年1月6日

                 社長年頭挨拶

                           代表取締役社長 内村雅紀

皆さん、新年明けましておめでとう御座います。
今回の年末年始休暇は昨年に続き9連休で、皆さん充実した休暇であり、英気を十分に
養って本日新たな気持ちを持って出社している事と思います。さて、今年は元号が令和
に変わって最初の新年となる令和2年、西暦も2020年と新たな10年が始まる年です。
昨年は当社創業80周年を迎え、また新たな中期経営計画もスタートしています。
世の中を見ても色々な事が過去やこれまでの常識と違う新たな環境になっていることが
多く、新時代がスタートしていると感じています。この新時代の年をしっかりと送る
ために本日は皆さんに3つのことをお話します。当社を取り巻く環境、新年の決意、
そして皆さんにお願いしたいことの3つです。

1.当社を取り巻く環境

 世界経済の成長率は昨年後半から各地域で減速しており世界同時減速の局面に
入っています。各地を見渡しても世界経済成長のアクセルとなるような地域は見当た
らない中、今年は米国の大統領選挙でトランプ現大統領が再選に向けた貿易交渉、
経済政策の選択で世界が影響を受けることは必須であり、英国のブレグジットの行方
も注視しなければなりません。そして米国、英国だけでなく世界各地で政治の
選択による不確実性は増しています。
 日本経済も昨年からの輸出の減少により特に自動車、工作機械、鉄鋼など製造業を
中心に操業が落ちて景況感が悪くなっています。今年はオリンピックという明るい
話題はあるものの影響は既に限定的で、逆にオリンピック後の景気後退や政権交代が
どうなるか注意が必要です。世界・日本共に政治が経済に与える影響が大きく、
昨年よりも不確実性が更に高まっている状況と見ています。
 こうした中で、世界ではGAFAのようなデジタル企業の覇権が更に明確となっており
日本でもヤフーとLINEグループの経営統合のように従来型の製造業とは異なったデジ
タル企業の存在感が増しています。同時に、従来型の製造業でもモビリティやCASEと
いった時代の変化に追随している企業も出てきています。今年は5Gの商用サービスも
開始され、全ての企業がデジタルトランスフォーメーション(DX)への対応が他人事で
なくなったと言えます。
 次に、企業内の雇用環境を見ると、今年は「働き方改革関連法」が中小企業にも施行、
定年延長による高齢者雇用に関する関連法案や、会社組織の見直しなど企業は対応して
いく必要があります。当社はこうした環境変化に対応して自社の競争力を落とすことなく
競争力を上げていく企業体質への進化が必要です。

2.新年の決意

 当社のビジネスモデルは生産財を扱う商社です。製造業の顧客からの様々な要求に
応え、「なくてはならない企業」になる企業努力が日々必要です。つまり、当社しか
出来ないサービスの提供や当社からしか調達できない商品を提供する必要があります。
政治の世界でも保護主義が広がっていますが企業活動でも新ビジネスの不足による
保護主義的な動きが多く見られます。当社が生き残るには顧客にとって唯一無二の
会社になる必要があります。
 デジタル対応では今年は基幹システムの入れ替え作業を本格化させます。現在、
システムベンダーの最終選定を行っており今月中に決める予定です。基幹システムは
単なる販売管理や事務のシステムでなく、当社の経営状態を正確に把握し、当社の
「仕事のあり方・やり方」を変えていくものでなければなりません。
この機会に当社にとってのデジタルトランスフォーメーションとは何か社員の皆さんと
共に考えたいと思います。
 雇用環境については、昨年に発表した中期経営計画でもエンゲージメントの向上を
重点施策に入れている通り、働き方改革を通じて社員満足度を上げていく事を今年も
継続します。一方で皆さんからの理解は既に得られていると思いますが、働き方改革は
休みを増やすだけのことでなく、この活動を通じて当社の競争力を上げることが最大の
目的です。競争力を上げれば、利益も上がり、給与も上がると云うあるべき姿を想定
しています。社員各位を「個」として捉え、個人の能力や生産性を見て評価していき
ます。そのために教育も重要で今年は従来型の新人採用は行いません。新人採用に
掛ける労力・費用を社員教育に回します。

3.皆さんにお願いしたいこと

 以上話した通り現在はいろいろと難しい問題が沢山ありますが、皆さんにまず
お願いしたいのは昨年9月からスタートしている中期経営計画の内容を着実に実行して
欲しいという事です。中期経営計画の中で掲げた「なくてはらない企業」になるべく
営業部門は顧客の真の要求を把握できていますか?最近は大胆な営業的発想や行動を
取れる社員が減っていると感じています。こういう時代だからこそ埋もれていては
駄目でもっと攻めないといけません。事務系、管理系、物流の社員各位は顧客、
仕入先、社内から「なくてはならない仕事」と感じてもらえるような仕事をしているか
自問して各自レベルアップして下さい。デジタル対応は中計では自動化・省力化という
観点から計画を立てています。これは社員全員が不可避と捉え対応願います。
 また営業手法でも従来型の仕事のやり方でなくデジタル活用をもっと考えて下さい。
働き方改革は成功させる為に自らの業務効率、アウトプットが高められているか
確認願います。

今年の干支は「庚子(かのえね)」です。十干(じっかん)の「庚」は成長が
終わって新たな形に変わる意味があり、十二支の「子」は生命のスタートの段階です。
冒頭にも述べましたが今年は当社も新しい時代に入っています。一方で世の中は
不確実性が増しています。そうした中で当社の新たなチャレンジが実を結べるように、
本日の新たな気持ちと共に今年一年しっかり頑張って欲しいと思います。
また基本動作、安全、品質にはしっかり注意を払って下さい。

最後に、社員の皆さんと皆さんのご家族のご健勝とご活躍を祈念し、
私の新年の挨拶とさせて頂きます。今年も一緒に頑張りましょう。

 

                                       以上

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