株式会社 内村

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社長年頭挨拶(2022年1月5日)

仕事始めとなる1月5日、本社と国内4拠点および海外現法駐在員とをテレビ会議で繋ぎ、
社長年頭挨拶を実施致しましたので、以下の通りご紹介致します。
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                                  2022年1月5日

                 社長年頭挨拶

はじめに
 皆さん、新年明けましておめでとう御座います。コロナ禍での二回目の仕事始めとなります。
皆さんは年末年始はどのようにお過ごしになれましたか?私は元日の朝に家の近くの公園に
初日の出を見に行きました。早朝は雪が降っていて見えるか心配でしたが日の出時には雪も止み、
綺麗な太陽が見えました。そこで社員の皆さんの安全と健康を祈念しました。
本日も皆さんが元気に出社している姿をみて安堵しております。
今年も一年、安全と圓光には気を付けて頑張りましょう。

 一方でこの年末年始は政府の水際対策が強化されていたために日本への一時帰国が叶わなかった
海外駐在員もいますし、日本で働くグローバルスタッフも母国への帰国が叶わず、
今年も我慢の年末年始だったと思います。
また、当社は特に昨年の後半からは非常に忙しい状態が続いていましたので、
社員の皆さんは今回の年末年始休暇でリフレッシュして新たな気持ちと共に本日の仕事始めを
迎えてくれているものと思います。
本日の年頭挨拶は2022年の見通し、経営方針、皆さんにお願いしたいことをお話します。

1.2022年の見通し
 コロナ禍は長期化すると見ていましたが去年も「コロナ」に大きく影響を受けた年でした。
一方で、世界経済の回復は当初の予想を上回るスピードで実現しました。理由は各国の財政出動、
脱炭素・カーボンニュートラル加速による資源価格高騰による効果です。同時に、物流網の混乱や
半導体不足が起こり、サプライチェーンが上手く流れず、需要と供給のバランスが崩れている状況が
今なお続いており、世界中の内村の社員の皆さんも業務量増加や通常期とは異なるイレギュラー対応で
多忙な一年でした。この状態はいつまで続くのか?という声も聞こえてきますが世界経済は
今もなお回復を続けていますのでもう暫く続くと思います。
特にアメリカは旺盛な個人消費が下支えしていますし、インフレ懸念はありますが、
その他の懸念事項であった米国債の債務上限問題やテーパリング議論も目途をつけて追加の財政出動も
決まっていますので2022年もアメリカは世界経済を牽引すると思います。
中国は以前と比べると現在は低迷していますが今年秋の5年ぶりの共産党大会に向けて中国経済も
再始動すると思います。昨年は恒大集団の問題もありましたが、現在は不動産でなく脱炭素・
ロボット・中小企業支援などを軸足に金融緩和を行い成長されるとみています。
日本は岸田政権で自民党は戦略投資を掲げていますが中身は米中と比べる力弱さを感じます。
円安ももう少し進む可能性も高いとみています。
一方で日本の家計貯蓄金額はコロナ禍でも増えていますので個人消費の加速、また産業分野は
ロボット・EV・脱炭素・宇宙といった高付加価値産業で国際競争力を高めることで存在感を
出して欲しいと願っております。
総括すると2022年前半は現在の成長が続くと見ていますが、後半からは各国の財政効果の息切れ・
金融政策の正常化により、GDP成長率が下がり、前半と後半では景色が変わる可能性もあると
見ています。ここには我々自身も注意が必要な事と脱炭素・SDGsのように世界に良い変化を
もたらしたいという新たな価値観に向けた行動が各企業には求められると考えています。

 気になる新型コロナウィルスの感染拡大については、感染者数急増によるロックダウンや
行動制限は今年も発生するとは思います。だだ、先進国ではブースター接種が進むことや
飲み薬の承認も進んでいます。新興国はオミクロン株をはじめとする新株の流行には
先進国と比べると対応が後手に回ると思います。それに起因して、部品調達をはじめとする
サプライチェーンの問題発生リスクは高いと思います。新型コロナウィルスは先進国と新興国を
分けて考える必要がありますし、また皆さん自身も感染予防には十分に気をつけて、
上手く付き合っていく必要があると考えています。

2.経営方針
 昨年は国内海外共通でお客様の増産対応、コンテナ不足による物流混乱、日本国内は
ひたちなか工場の開設、SAPの導入と業務が大変忙しい一年でした。他にも新人事制度の導入や
リモートワークやペーパレス加速のためのデジタル化対応にも取り組みました。
今年は日常業務の安定化をまずは最優先に行いますが、それと同時に当社の仕事量は
マクロ経済の影響を受けやすく売上・利益も上下しますのでその変動幅に耐えうる効率性を
追求する事も必要と考えています。これには昨年からより前面に出して進めているデジタル化が
有効で今年も色々な事にチャンレンジしながらやれることは何でもやっていきます。
次に皆さんご認識頂いていると思いますが、今年は中期経営計画2022の最終年度です。
つまり残り8カ月です。昨年9月の期初の方針発表会の際にも仕上げをしっかり行って下さいと
お伝えしていますが、最後の仕上げを全社で取り組んでいきます。
中計で重点戦略として掲げている4つ、「1.サービス提供企業になる」、「2.連結経営」、
「3.省力化・自動化」、「4.働き方改革とエンゲージメント向上」はいずれも当社が
今直面している課題とも合致しますので社員一丸となって取り組んでいきたいと考えます。
そして今年9月には新中計が始まりますが上記に加えてデジタル・脱炭素・カーボンニュートラル・
ESG/SDGsといった課題にこれまで以上に取り組まないといけません。
 経営方針としてもう一つ実践したいのが、社員にとって働きやすい会社とは何かを皆さんと一緒に
考えたいと思います。当社がお客様・取引先各社から「なくてはならない存在」になる必要性は
これまでも述べてきました。お客様・取引先会社から感謝されることに加えて、
当社が働きやすい会社と感じることでの社員の内面からの充実度をあげていきたいと考えています。
こうした取り組みは、働き甲斐や会社・仕事への誇りとなり、当社の生産性の更なる向上となることを目指します。

3. 皆さんにお願いしたい事
経営方針で述べたことは皆さんもしっかり理解してそれぞれの持ち場で思う存分に力を
発揮することを改めてお願いします。そして特に部門長、管理職の皆さんには上記経営方針や
中期経営計画の方針展開をしっかり行い、組織内での浸透を宜しくお願い致します。
また新人事制度で定めている部下との定期面談も確実にお願いします。
人財の育成無しに会社の成長はありません。

また、世の中の変化のスピードは年々早まっていますので物事を効率的かつスピーディーに
処理する力が求められます。デジタル化、リモートワークの浸透で新たな価値観も産まれています。
変化への対応力やスピードに対応するためには止める事も必要です。
2020年と2021年9月の方針発表会でも述べていますが、「残すものと止めるもの」を決めることも
お願いしたいです。同時に世の中には様々な情報も溢れていますので、気をつけないと振り回されて
しまいます。物事の本質や問題が発生している背景や理由を見極める目も同時に養って欲しいと
思います。

私の年頭の挨拶は以上となりますが2022年は躍動の年になると思っています。
私も元気よく会社の経営を行っていきたいと思いますが、皆さんも今年も健康第一で過ごして下さい。
そしてこれも毎年のお願いですが相手を思いやる基本動作、安全、品質にはしっかり注意を
払って下さい。

全世界の内村グループの社員の皆さんと皆さんのご家族のご健勝とご活躍を祈念し、
私の新年の挨拶とさせて頂きます。今年も一緒に頑張りましょう。

 

                                       以上

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