代表取締役社長 内村 雅紀
今般、向こう3年間の当社の新中期経営計画2025(以下新中計2025)を発表しましたので、
その概要をご報告致します。
＜新中計2025基本方針と重点戦略＞
当社の存在意義である「お客様・取引先に付加価値提供で企業の存在意義の向上」と、
当社の目指す「グローバル市場で成長し続ける100年企業グループ」を海外子会社も含めて
実現することを前提に、外部環境（新型コロナウイルス感染拡大、急激な円安等予測不可の
出来事の続発による世界経済の不確実性の高まりとDX/カーボンニュートラル/多様性の
受け入れ等社会の価値観の激変）や内部環境（会社が持続可能な組織形態への変革を考える
必要性の高まり）を踏まえ、新中計の基本方針・重点戦略を以下の通りとしました。
（１）基本方針
「Uchimura Groupの付加価値創出と経営力アップ」を大テーマとし、それをより具体的にした
以下の３つの指針があります。
①安全、環境、コンプライアンスに十分に配慮して全世界の社員と共に歩む
② グローバル拠点を活用した事業活動を通じて、社会・顧客に付加価値提供する。
③ 連結の経営管理を行いUchimura Groupの持続可能な成長を実現する。
（２）重点戦略
「成長戦略、経営管理、人事施策、DX戦略、CSR施策」の５つとします。
① 成長戦略 ～ コア事業を進化させて会社の成長を牽引する
コア事業を「建機事業」、「3PL事業」、「エレ産事業」と定め、各事業で付加価値創出及び
新分野への挑戦にも取り組みます。同時にサプライヤー戦略として各事業部を支えるサプライヤー様の
強みを活かした共存共栄を目指していくがこの成長戦略の骨子となります。
② 経営管理 ～グループ子会社の経営力をアップして成長を牽引する
今回の新中計2025の中で最も重要な重点戦略となります。現在、当社の売上の半分以上は
海外ビジネスが占め、進出している国は10ヶ国15拠点になります。
2022年度は内村本体・海外現法共に売上が大幅に伸びましたが利益面では赤字となった海外現法も
あり、グループ全体での健全性の維持が重要です。また本件は経理部門に限らず営業部門、
システム部門の業務とも広く関係しますので全社員で意識する必要があります。
③ 人事施策 ～社員が互いを尊重することでグループシナージ効果の創出
社員は会社の財産であり、Uchimura Groupの付加価値創造を行う大切な人財です。
会社と社員(個人)が仕事をキーとした対等なパートナーとしてコミュニケーションを取りながら
お互いの期待・パフォーマンスを最大化していきます。
人財マネジメントによる人材育成に加え、働き甲斐と職場環境整備に取り組みます。
働き甲斐では基本方針に基づき①健康経営優良法人②DX認定③女性活躍リーディングカンパニーの
認定を目指します。
④ DX戦略 ～DX推進で企業価値創出と経営管理力のアップ
デジタル基本方針を定めてDXを推進していくことで企業価値創出と経営力をアップさせていきます。
当社のDXは顧客への価値創造を行う「外向きDX」と社内業務改善を行う「内向きDX」の二つに
分類し、「外向きDX」は在庫・物流の見える化を行いデジタル情報サービス提供で当社の付加価値を
上げていきます。「内向きDX」では既に導入しているRPA、AI-OCR、ISANAといったシステム活用による業務の効率化、ペーパーレスを継続します。
⑤ CSR戦略 ～カーボンニュートラル、ESG課題、SDGsへの取り組み強化
CSR基本方針は、事業活動を通じてESG課題/SDGsに取り組むとしております。
企業の存在価値はCSR活動のためにあると言っても過言ではありませんので積極的に取り組んで
頂きたいと思います。
（３）収益性・健全性
新中計2025から数値管理は単体から連結に変更します。数値目標に新たに「経営安全率」を
採用しています。経営安全率は日本国内の営業部門にも導入し健全性をモニターします。
（４）まとめ
新中計2025は、当社がGlobalに企業活動するUchimura Groupとして土台固めすることを念頭において
策定しました。そして、Uchimura Groupが企業として持続可能な組織であり続けるために、
営業及び各種事業活動を行いながら、企業の社会的責任としてのCSR活動や社員の働き甲斐にも
十分配慮して取り組んでいくとしています。この方針に基づいて国内外の社員みんなが力を合わせて
この中計を進めて欲しいと願います。
また、この過程を通じて、当社と関係する全てのステークホルダーから信頼される会社を作って
いきたいと考えますし、社員皆さん自身もお客様・お取引先・社内・社会から信頼される人間に
なって欲しいと切に願います。
以上
