当社の仕事始めにあたる1月5日に、本社・営業所等をオンライン会議で繋ぎ、
社長年頭挨拶を実施致しましたので、以下の通りご紹介致しま す 。
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2023年1月5日
社長年頭挨拶
代表取締役社長 内村 雅紀
はじめに 皆さん、新年明けましておめでとう御座います。皆さんは年末年始どのようにお過ごしになりましたか?今回の年末年始はコロナ禍に入って3 回目でしたが日本は行動制限がなかったので皆さん休暇を楽しみリフレッシュして本日を迎えていると思います。また海外で働く社員の皆さんも各地でクリスマス・年末年始休暇を楽しんだと思います。私も毎年恒例となりますが元日の朝は家の近くの公園で初日の出を見ました。綺麗な初日の出を見ることが出来そこで社員の皆さんの安全と健康を祈念しました。今年も一年、安全と健康には気を付けて頑張りましょう。本日の年頭挨拶は、2023年の見通し・経営方針・皆さんにお願いしたい事を話します。
1.2023年の見通し 2021年、2022年は世界各国が新型コロナウイルス対策として財政出動したことで インフラ投資が促進されたこと、ロシア・ウクライナ戦争、脱炭素・カーボンニュートラル加速によってエネルギー関連で資源価格が高騰して景気が下支えされてきました。2022年後半からはコロナ財政も終わり財政出動による需要は減少傾向となりました。更にコロナ財政で貨幣の流通量が増えたことでインフレが進みました。 現在は 世界各国の中央銀行はインフレ抑制のための利上げを実施していますので 企業の投資意欲も停滞気味になっています。一方で、日銀はゼロ金利政策を継続したため金利差で円安が進みました。モノの値段を見ると、資源価格高騰の影響で鉄・原材料の価格は上昇、半導体も供給問題で高値の状態が続いており、様々な分野でコストアップ圧力が掛かっている状況です。世界的にもインフレ、コストアップの波が押し寄せており、更に日本は円安によるコストアップ・財政赤字 もあり経済環境的に厳しい状態になっています。地域毎に見ますと欧州は景気後退局面に入っていますし、中国も低成長が続いています。アメリカは1兆ドルのインフラ予算が議会承認されて工事などが盛んになっているのはプラス要素と見ています。一方でGAFAM といったテック企業がリストラに踏み切ったことは2023年が厳しい年になる事前措置ですのでその点では注視が必要です。アジアは国によって若干の差はあるものの概ねコロナ前の状況に戻っており緩やかな成長が続くと緩やかな成長が続くと見ています。アジアは脱中国の動きを加速していますが中国の影響も依然として受けやすいことや台湾有事があった場合の影響などの景気動向は注視が必要です。総合的に見るとアメリカとアジア以外は景気後退もしくは低迷局面に入っていると言えます。生産労働人口の問題も注意が必要です。アメリカのトラックドライバー確保に代表されるように労働力確保問題、日本の少子高齢化で生産労働人口が減少していく問題、アジアの賃金レベル上昇など、地域毎に問題は異なりますが、労働力確保及び業務効率化による労働生産性の向上は多くの国で取り組まねばならない課題です。 2023年の見通しですが景気は後退または調整局面に入っていき、コストアップ圧力も強い状態が続き、サプライチェーンはロシア・ウクライナ戦争や台湾有事の場合などの悪影響が想定されるなどマイナス要素が目立ちます。一方で、自動化が進むことやEV車の比率が増えていくのでロボットなどの設備投資や産業用の半導体需要は引き続き高い状態が続くとみています。当社もアクセルとブレーキを使い分けて伸びる分野に注力する必要があります。他にはESG課題、SDGsへの取り組みは企業の社会的責任として継続されます。また社員が働き甲斐・働きやすさを感じられる環境作りも企業が取り組まねばならない大事な問題です。これらの点でも当社もレベルアップを目指して推し進めていきます。
2.経営方針
2022年は大変忙しかった2021年と比べると落ち着いて仕事ができたのではと思います。その一方で9月~11月の第一四半期の単体売上を比べてみると、21 年 に対して22年は約30%アップ、営業利益は約 40 %アップしています。当社の社員数も増えたことやサプライヤー納期やコンテナ不足が落ち着いたという内部・外部環境変化もあると思いますが高稼働でも業務を回すことが出来るようになっていると思います。この点は自信をもって更なる効率性を追求して売上・利益のアップに努めていって欲しいと思います。
また先ほど述べた2023年度見通しの通り景気は後退局面になっていることや生産労働人口減は顕著ですので人海戦術に頼らずシステムを活用した効率経営に努めていく必要があります。今年もシステム活用を前提にしたDX推進は積極的に取り組んでいきます。ハード面では物流の効率化・見える化のために新倉庫の建設や集約、倉庫システム導入など物流現場の改善を進めて当社の生産性を上げていきます。
二つ目は中期経営計画2025です。昨年9月に発表しています。中計は100年企業グル
ープになることを念頭に置いて経営課題に向き合い、今やるべきことの具体的なアクションプランを打ち出しています。基本方針は「Uchimura Groupの付加価値創出と経営力アップ 」と定め、営業活動では付加価値あるサービス提供に心掛け、管理面では本社・グループ各社の経営力をアップすることでUchimura Groupをつなぐ土台を作っていきます。中計はグループ連結経営を意識して作成していますのでこの点はしっかり理解して下さい。
三つ目は2020 年と2021年9月の方針発表会及び昨年の年頭挨拶でも述べていますが、「残す事業とやめる事業」の選別です。コロナ禍や昨今の外部・内部環境の変化に適合するために高い生産性の追求には避けては通れないプロセスですので事業の採算、将来性、当社のノウハウの蓄積効果などを総合的に判断して選別を行います。
最後に、社員にとって働きやすい会社を作ることに今年も取り組みます。
当社がお客様・取引先各社から「なくてはならない存在」になる必要性はこれまでも述べてきました。お客様・取引先会社から感謝されることに加えて、当社が働きやすい会社と感じることでの社員の内面からの充実度をあげていきたいと考えています。社員自身の働き甲斐や会社・仕事への誇りを醸成し、当社の 生産性の更なる向上となることを目指します。
3. 皆さんにお願いしたい事
経営方針で述べたことは皆さんもしっかり理解してそれぞれの持ち場で思う存分に力を発揮することを改めてお願いします。そして特に部門長、管理職の皆さんには本日述べた経営方針や中期経営計画の方針展開を行い、組織内での浸透を宜しくお願い致します。また新人事制度で定めている部下との定期面談も確実にお願いします。人財の育成無しに会社の成長はありません。
もう一つは社員一人一人のレベルアップです。当社が顧客に対して付加価値を提供するには労働生産性を高める必要があり、そのためには社員一人一人のレベルアップが必要です。会社も教育サポートはしっかり行って行きますが、皆さん自身もスキルアップの意識をしっかり持って様々な教育プログラムへの積極的な参加や上司との定期面談を通じて自身の成長度合いを確かめて行って欲しいと思います。
私の年頭の挨拶は以上となりますが2023年は本格的に新しい時代に投入すると思います。 3年間のコロナ禍によって変わったことや激動の2022 年を経て、時代は新しい方向に本格的に舵を切っていくと思っております。将来を見据えて当社がやるべきことは明確にしてこれまでも日々の業務でも着手してきています。今年も色々なことが起こるとは思いますが焦らずにやるべきことを一つ一つ進めて行って下さい。私も元気よく会社の経営を行っていきますので、皆さんも今年も健康第一で過ごして下さい。そしてこれも毎年のお願いですが相手を思いやる基本動作、安全、品質にはしっかり注意を払って下さい。
全世界の内村グループの社員の皆さんと皆さんのご家族のご健勝とご活躍を祈念し、私の新年の挨拶とさせて頂きます。今年も一緒に頑張りましょう。
以上
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