2023年4月3日
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　　 　 社長　内村　雅紀

　　

　新入社員の皆さんへ

　入社おめでとうございます。
　そして数ある企業の中から当社を選んで頂き誠に有難う御座います。
　こうして出会たことは縁でもありますので入社して良かったと感じて頂けるように会社側も精一杯
　努力していくつもりですのでこれからどうぞ宜しくお願い致します。

　今年度は今日ここにいる7名の新入社員の方々をお迎え出来ました。
　同時に他にも4名の経験者採用の方が４月１日付けで入社しています。
　合計すると11名となり当社の単体の社員数が134人ですので全体の約8.2%にもなります。
　幸いにも当社はここ数年順調に成長しており今後更なる成長を目指して企業力・組織力アップの
　ために採用を行った結果であります。皆さんも入社後は研修を経てそれぞれの部署に配属される事に
　なりますが配属先では皆さんの能力を思う存分発揮できるように頑張って欲しいと思います。
　また全世界のUchimura グループ連結での社員数は300人強になります。
　皆さんはその一員になったことも意識して欲しいと思います。

　さて皆さんの本日ご入社にあたり３つの事をお話したいと思います。
　「変化への適応力」、「読み書きそろばん」、「社員の安全と健康」の３つです。

　まずは「変化への適応力」。皆さんもご存じのように新型コロナウイルス対策の規制や行動制限など
　がほぼ終わろうとしています。実に3年以上の年月を要しました。皆さんの貴重な大学生生活の殆どが
　コロナ制限の中で大変不自由な思いをされたと思いますし、やり残したことも多いと思います。
　その一方でオンライン授業やデジタルを駆使した取り組みの加速などこれまでの生活スタイルを
　一変させるような事も多く経験されたと思います。つまり、色々不自由な中でもやれることを探そう
　と取り組んでこられたと思います。これはまさに「変化への適応力」です。当社もコロナ前と
　コロナ後で仕事のやり方や職場環境も大分変わりました。リモートワークやシステム化推進などは
　コロナ後も継続します。他にも昨今はダイバーシティ（多様性）への理解も社会全体でかなり進んだ
　と感じます。企業もダイバーシティへの寛容度を高めながら企業の生産性の向上の追求が必要と
　感じております。

　コロナ・ダイバーシティ対応だけでなく、過去を振り返りますと、当社は今年創業84年を迎えますが
　当社の歴史の中でも外部環境の変化で経営が厳しくなるなど企業活動が影響を受けることもありまし
　た。こうした逆境を乗り越えるための施策として、普段からそうした状況を見据えて企業活動をする
　社会、お客様・仕入れ先からの信頼を得る企業理念の軸を変えないなど色々と施策はありますが、
　世の中・お客様のニーズの変化に沿って当社の製品・サービス・仕事のやり方を変えていく事も
　重要な施策の一つでした。コロナ感染拡大、ロシアのウクライナ侵攻、そして世界的なインフレなど
　変化のスピードが速まっている現代ではより重要にもなってもいます。皆さん自身もコロナ時代で
　実体験として変化への適応を経験していますし、社会人となった今日からも色々な環境変化を感じる
　と思います。持ち前の若さと柔軟性でもって、世の中の情勢や当社の歴史・企業理念を知ろうとする
　姿勢を持ち、変化への適応力を身に着けて行って欲しいと思います。

　次に「読み書きそろばん」の基本能力を上げてください。
　江戸庶民が寺子屋で学んだ読み書きそろばんです。当時の江戸庶民の世界有数の識字率の高さが
　明治時代以降の日本の近代化を支えました。仕事は、情報や資料を読み、お客さんからの要望を
　聞いてその上で提案書を作っていきます。「ペンは剣よりも強し」という言葉もあります。
　そろばんは今ではエクセルや電卓に代わっていますので、当然そろばんを使う必要はありませんが、
　提案を作るにあたって数字処理はとても重要です。これら基本能力は皆さんの社会人としての成功も
　下支えしますので面倒くさがらずに精進して欲しいと思います。

　3つ目ですが、会社が一番重要と考えているのは「社員の安全と健康」です。
　安全と健康な体・精神はすべての根幹になります。社会人という自覚をもって皆さん自身も安全と
　健康には十分に気を付けて、精励恪勤な社会人生活を送って欲しいと思います。
　その為の一助となればということで今週皆さんには図書券をお配りします。どのような本でも
　構いませんので社会人になった記念として購入して今後の業務に役立てて欲しいと思います。

　最後になりますが、今日は、皆さんが学生から社会人に代わり、豊かな人生に向けての成長の新しい
　スタートを切る原点となる日です。幸いにもまだ桜も咲いていますので、今日という日の光景を
　しっかりと脳裏に焼きつけて、これからの長い社会人人生の中で辛い時や、迷ったりした時は
　今日という日を思い出して負けないように頑張って欲しいと思います。
　もちろん、ここにいる経営メンバーや部署に配属後は管理職、先輩も全面的にサポートしますので、
　分からないことなど遠慮なく聞いて欲しいと思います。

　これから一緒に頑張っていきましょう！

　以上